疫病・検疫・対症療法

2006/11/02

[ロンドン 25日 ロイター] 幼く見える女性がレモンの樹の下に裸で座っている映像を使ったシャワージェルのCMが英広告基準審査委員会(ASA)から「不快で不適切」と指摘され、放送禁止になった。
シャワージェル「オリジナル・ソース」のテレビCMに登場しているのは成人女性だが、ASAは未成年だと受け取る人々がいると裁定した。
「モデルを未成年だと勘違いする人々がいるおそれがあるので、CMにおける性的なトーンと露出は不快で不適切であると判断しました」
ASAは現行のままCMを放映することを禁止するという。
モデルは16歳以下であり、性的に過激な演出がなされているという苦情が寄せられたという。
製造元のPZクッションズは困惑気味だ。CMは製品の自然さを表現するもので、モデルがいくつに見えるかは主観的なものだと反論している。

日本人からすると奇妙なニュースなのであるが…。
89年のベルリンの壁”決壊”によってあふれ出し、東・中欧諸国を瞬く間に飲み込んだ資本主義という名の濁流がもたらしたすさまじい疫病、マフィア、麻薬そして人身売買、の惨禍を目の当たりにすれば”防疫”に対する神経症的な振る舞いは十二分に理解できる。
独・仏を初めとする旧EC諸国と、それ以外の経済格差はまだまだ大きく、また富める欧州へと流れ込み続ける移民達は下層階級として存在し続け、これらのギャップは犯罪組織への恒常的な資金とリソースの供給源となるだろう。
大多数の日本人は地政学的に隣国というものへの感覚を持ちえない。これは楽譜のみを渡されて、マーラーの大きさを感ずることが極めて困難であることをいえばわかるだろう。実際、日本人は海という防音壁のために、幸か不幸か他人の声から遠ざけられている。
欧州では国境からBMWで一時間いって、そこで6桁のユーロを出せば青い瞳と白い肌を持った子供が買える、という現実がある。しかもさらにその倍額をだせば、壊れたり、飽きていらなくなった時の下取りも保証してくれる。
まさに、資本主義国において論ぜられるリサイクル制度のうさんくささの典型例だ。
そんな場所から遠く離れた、極東の島国での性と暴力への妄想処理方法が、何らかの症状緩和に役立たないだろうかと思っている。

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